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■ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「交響曲第五番 運命」
(1770-1827 ドイツ)
ベートーヴェンは9つの交響曲を残しました。どの曲も名曲ですが、最もドラマチックなのがこの曲です。日本人にとってなじみ深い「運命」という愛唱は、弟子のアントン・シンドラーが「最初の音の意味は何か?」とたずねたところ、彼は「運命はこのように扉を叩くものだ」と答えたという話から名付けられています。
この「運命」という題名は日本だけではなくドイツや英語圏でも時折呼ばれることがあります。ドイツ語ではSCHICKSALSSINFONIE(運命交響曲)と呼び、英語ではFateと記されることもあります。いずれにしても日本ほど頻繁に「運命」とよばれないようです。
これを書いた頃の彼は既に耳を病んでいました。その苦境に立ち向かうようなこの曲はある意味で、最もヴェートーヴェンらしい曲なのかもしれません。ゲーテに「その才能は素晴らしいが、傍若無人である」あると評されたベートーヴェンは、まさに頑固一徹の人間だったようです。たとえ何が起ころうとも自分の道を進む、そいうった彼の姿がこの曲に映し込まれているように思えます。
初演は1808年のウイーンで、交響曲第6番として演奏されました。その時第5番として演奏されたのが現在の第六番である「田園」です。作曲の順序からすると「運命」が先なのですが、当日の演奏順序が逆だったためにそのようになってしまったそうです。
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